上記の所在地は岩松町南部に位置する。しかしその場所には熊野神社は存在していなかった。
そこで、太田市教育委員会歴史施設課に問い合わせをおこなったところ丁寧な回答をいただいた。
その場所は、尾島第2体育館の東、グラウンドの北側市道を東進し、左折し屋敷林の北側に半時計回りに回り込んだ場所とのことあった。
訪問するとその場所に確かに社殿が存在していた。
鳥居、石灯籠は存在していない。
周りは耕作放棄地である。
社殿は石田川の堤防からも良く見える。
実際の鎮座地は岩松町755-1ヘラブナセンター東付近であった。
御祭神
櫛御気野命
(御祭神は「上野国神社明細帳」参照)
御由緒
不詳
源義国(みなもとのよしくに)は、平安時代後期の河内源氏の武将。
源義家の子で、新田・足利両氏の祖にあたり、新田庄を拠点としていた。
義国を祀る義国神社も熊野神社の南西に存在している。
義国は、仁平二年(1151)二月十五日紀伊の熊野神社に詣でて、神前に御幣帛、御花米、御燈三万三千燈を献納している。
新田一族の中心地尾島町地内には早くから熊野信仰が伝播していたようだ。
(TATSUさん)
No.1754
2013.7.28 UP
2021.5.17 更新
参考文献
- 『上野国神社明細帳』