阪神電鉄杭瀬駅前に宮前公園があり、その奥まった所に鎮座、公園もかっては境内だったのかも知れない。
寺社や武家屋敷は今日我々が想像する以上に大きい面積であり、それらの隙間に庶民が住んでいたと言う。
鳥居をくぐると、狭いながらも鬱蒼とした社叢と水のない子安池がある。
流れ造の拝殿は朱色の艶やかな建物。
境内に樹齢1000年の大木があり、神社の創建は1000年前に遡るか。
元和年間(17世紀初め)に本殿は造営されている。
檜皮葺流造であるが、現在はコンクリート造りの覆殿の中に収まっている。
祭神は素盞鳴尊、天児屋根命、応神天皇である。
素盞嗚尊である所から推し量るのに熊野本宮からの勧請であろう。
他の神々は合祀されたものと思われる。
例大祭は10月12日。
この神社の公式HPがある。
(神奈備さん)
No.209
2004.3.9 UP
2022.8.22 更新