狼の姿の狛犬
場所
(丹波市山南町阿草字宮本795)
JR福知山線下滝駅下車徒歩40分。
篠山川沿いに東へ進む、30分ほど歩き川を渡り阿草の集落に入る。
しばらく進むと、川を背にして鳥居があるが橋がない。川の対岸に参道らしきものが続いている。
以前は橋があったのだろう。そこから神社が望まれる。さらに進むと、村を見渡せる小高い場所に神社はありました。
台風の影響か、神社の境内には社務所(?)の残骸があり、かたずけの最中でした。
ここで目を引いたのは、社殿の前におかれた狛犬です。ガラスのケースに入れられてはっきり写真に写ってはいませんが、どうもオオカミのようです。木製ですが迫力満点です。
「日本オオカミ」は明治の初めまで本州、四国等かなり生息していたが激滅し、明治38年(1905)に東吉野村の鷲家口で捕らえられたオスの日本オオカミが日本で最期の捕獲の記録となっています。
昔このあたりにもオオカミがいたのでしょうか?
御祭神
不明
御由緒
不明
境内社
妙見社、天満神社、一万度様、八幡神社、弁財天他にも祠がありました。
その他
鳥居の扁額には、「熊野神社」と「大歳神社」とが両方書かれていました。
石灯籠には寛政五年(1794)の銘がありました。
一万度様 これは、お伊勢さんへ一万度(回)参拝した人に、持別に与えられるもので、もとより1人で一万回というのでなく、団体(伊勢講)などで延べ一万人が、永年に亘って参拝したという証明でもあるから、その村の伊勢信仰の深さを物語る貴重なものである。
(TATSUさん)
No.326
2005.1.11 UP
2020.7.3 更新