男たちの裸祭が有名な熊野神社
車道の途中に一の鳥居があります
その昔は非常に広大な敷地であったのでしょう
数百mほど行くと神域が見えてきます
杉の巨木に埋もれるように拝殿
神域の入口を護る狛犬
御神木は見事
実に立派な巨木の杉が数多く境内に見られます
この木一本でかなりの家が一軒立つそうです
拝殿
本殿
拝殿前の狛犬は
もう絶品の苔生し方です
ここは男たちの裸祭が有名です
今は老いも若きも白パンツ一丁で勇ましく掛け声を上げて境内を巡りますが
その昔は大病を患ったものが快癒祈願を行ない
成就したものが集まっての祭礼であり
腰に注連縄を巻いただけの本当に生まれたままの姿の男たちの祭礼であったようです
あるいはもっと遡ればある意味少年からの成人儀式であったとも考えられるような記録もあります
祭神は女神のイザナミノミコト
あるいは素っ裸の男たちの神がかったような舞い狂う姿が女神への奉仕であったやもしれません
この神社は「命神」として慕われ続けています
三椏の花です
このあたりではあちこちで三椏が咲いているのを見ました
そういえば平安時代紙といえば杉原紙とよばれるほど
紙を産していた杉原はここからさほど遠くありません
その杉原紙の生産地の眼の前に青玉神社があり
山を挟んで内尾神社があり
青玉神社は金属の神の天目一箇神を祀り
内尾神社は鉱物師の祖の丹治大明神
何かあるような気がします。
(幽黙さん)
幽黙さんのブログ「久延毘古 独言」の「兵庫紀行 熊野神社 2007/03/31」のページより文章と画像を転載させていただきました。ありがとうございます。幽黙さんのページでは画像はもっと大きく、またこちらで掲載していない画像も見ることができます。
No.704
2007.6.5 UP
2020.7.2 更新