泉川の鎮守
場所
鹿島神宮駅より銚子駅方面行きバスで泉川バス停下車北方に徒歩10分ほど。
周囲には住友金属、新日鉄等の広大な工場がある。
社地は池に囲まれているので境内には石の太鼓橋を渡って入る。
地震のため鳥居が傾き下が通行禁止となっている。
境内は木々に囲まれ、中央に熊野神社の拝殿、左右に木の鳥居と石祠が祀られているが祭神は不明。
(「神社誌」によれば稲荷神社ともがみ様らしいが)
拝殿前面には、神額のほか「熊野神社 由緒沿革」が掲げられている。
御祭神
伊弉諾尊
伊弉冊尊
事解男命
御由緒
境内の「熊野神社 由緒沿革」によれば、
古文書では常陸国二十八宮並一郷一社伝符社に河入泉川明和五年戌子孟春吉日唯一神道中臣重継謹白とある。
古老の伝説に往古河川氾濫した時、俵ぼっちに大きな鰻が乗って金の幣束が指されたものが当所に流れてきた。
泉川 大川とよ氏の遠祖がそれを拾ひあげ、邸内に祀り氏神として崇敬したといふ。
その後現在の所に泉川の鎮守として遷座。明治初年金幣は盗難に逢ふ。
当社を河入社と呼ぶ。河入山といふ地名もある。
昔は比の里では鰻は食べなかったと云う。
(御祭神、由緒とも「茨城県神社誌」、境内の「熊野神社由緒沿革」参照)
(TATSUさん)
No.1476
2011.6.29 UP
2021.8.9 更新
参考文献
- 『茨城県神社誌』