鳥居を建てることを禁忌とする熊野神社
山川出版社の『高知県の歴史散歩』によれば、
西暦800年ごろ、飛来してきた紀州熊野神社の神体を地元の漁師が見つけ、社を建てて祀ったものといわれるが、鳥居がないのは珍しい。
伝承では、昔、立派な鳥居を建てたが翌朝倒れ、再度建て直しても直ぐに倒れてしまった。
これは神が鳥居を嫌うからであるからと、それ以来再建されていないという
たしかに、鳥居はありません。
よって神社名を示す額も無いので、入口の脇に碑があります。
神社には珍しく鐘楼があります。
境内の隅に周囲2mほどのクスノキが3本に分かれて伸びています。
昭和9年の室戸台風でやられるまでは、港の中ほどまで枝を伸ばしていたとか。
神社の横は甲浦漁港となっています。
(マサやんさん)
No.671
2007.2.20 UP
2021.9.3 更新
参考文献
- 高知県高等学校教育研究会歴史部会編『高知県の歴史散歩』山川出版社
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