亀川の産土神
熊野坐神社が祀られている場所は、亀川小学校前の道路を300mほど南下した右手山側です。
鳥居の扁額 熊埜社
御拝殿の扁額 熊埜社
亀川熊野坐神社 (現地案内板より)
1.御祭神
熊野速玉神(伊邪那岐尊) 熊野夫須美神(伊邪那美尊)
家都御子神(素戔嗚尊)2.神社の由緒
熊野坐神社は全国各地に数多くまつられ、紀伊の国(和歌山県)の熊野三社を根本社としています。
万治3年(1660年)の天草検地帳に「亀川村産社(うぶしゃ) 亀川熊野権現」と記載してありますが、その由緒は極めて古く、創立年代は不詳です。古来より亀川の地は、天草上島と下島の接点であり、有明海と不知火海とを結ぶ陸海交通の要衝です。
土器や古墳の発掘などより、天草の中では、いち早く立派な村落を形成したものと思われます。この亀川の地を開発した祖先の人々が熊野の信仰に生き、陸海要衝の交通安全守護、農耕山林殖産興業など家内安全・五穀豊穣・商売繁盛の守り神として、亀川の里の氏神様・産土(うぶすな)様として、この神社を創建し、鎮祭されたものです。
現石鳥居は天保9年(1838年)、本殿は文久2年(1862年)の建立です。
※ 産社・産土様とは、生まれ育った土地・地域の鎮守の神様のことです。
3.主な行事・お祭り
1月 正月元旦初詣 6月 初旬 虫追い祭り
10月15日 秋の例大祭 12月 初旬 願成就祭秋の例大祭は毎年10月15日、亀川各地が交替で当元を受け継いで勤めています。
伝統のふるさとあげての神楽、獅子舞、神幸行列は盛大です。各家に子どもが生まれた際には、男の子なら31日目、女の子であるなら33日目にお参りする
「髪立て(宮参り)」のならわしが古来よりあります。亀場地区振興会
亀場町公民館平成21年3月作成
☆案内板の設置に感謝致します。
御拝殿の黒瓦の屋 根と御本殿の鴟尾
(瀬音さん)
No.1809
2016.11.15 UP
2020.11.22 更新