家を建てるときの祝いの歌
調べ物をしているとき、長崎県長崎市の式見という地域の「胴搗き歌」の歌詞に 「熊野権現」の文字を見つけました。
以下、胴づき唄 - Adam isn't here -より引用。
今日お祝い建てまつる
今は秋の節なれば
東の角からつきはじめ
さて一本の御柱
一仏地蔵に祝いこめ
二本の柱を立てたるは
二社の権現祝いこめ
さて三本の御柱
三社の権現祝いこめ
四本の柱を立てたるは
四天童子を祝いこめ
五本の柱を立てたるは
五子の如来を祝いこめ
さて六本の御柱
六子如来を祝いこめ
さて七本の御柱
七面様を祝いこめ
さて八本の御柱
八幡様を祝いこめ
さて九本の御柱
熊野の権現祝いこめ
さて十本の御柱
十連節を祝いこめ
以下、式見町内の様子などの写真で。
(瀬音さん)
番外編 No.37
(てつによる追記)
胴突歌(どうづきうた)、土搗歌(どつきうた)は、家を建てるときの土台固めの作業の際に歌われる仕事歌、または祝歌(いわいうた)。
式見に伝わる土搗歌は、「お祝い建てまつる」「祝いこめ」などの歌詞があるので、家を建てるめでたさを歌う祝歌。
2015.9.8 UP
2015.10.4 更新
2021.3.22 更新