祭神:伊弉那美命
小さな神域の無人の神社で、めずらしく北向きの鳥居を持ちます。
常に人の手が入っているらしく清掃が行き届いていて、さっぱりとした境内に朱塗りの本殿が西向きに建ちます。
本殿後ろには、四つの小さな摂社、皇太神宮・八幡神社・市杵嶋神社・布留御魂神社が並びます。
また、かつては蔵王権現も祀っていたという古記録があるようなので、やはり熊野修験とのつながりがあるのでしょう。
北向きの鳥居
鳥居の正面、境内の外に祀られた青面金剛
本殿後ろに祀られた摂社と石
藁で作った大蛇
そまさんに、次のような神事がこの神社に伝わっていることをご教示頂きました。
藁で作った大蛇を何人かの人間が担いだまま川や用水路に飛び込み、泥まみれになりながら「熊野神さん」に奉納するというものです。
大蛇が泥まみれになって大暴れするほどその年は豊作だと伝えられているようです。
*2001年5月5日の神事後の、藁の大蛇。近くで見るとかなり立派な細工です。
神社を出発したあと、田んぼの一角に「奉納」されます。
大蛇は5メートルほどの長さで、神社境内で大人が作ったあと子供によって運ばれるそうです。
また最近は汚れるのを嫌ってか、あまり川や田んぼに突撃はしないとか。時代ですねぇ・・・
(ZOUさん)
No.59
2001.5.2 UP
2001.5.6 更新
2021.3.27 更新