御祭神
櫛御氣野命 合祀 天兒屋根命
祭礼
1月1日元旦祭 2月11日祈年祭 4月3日例祭 6月第3土曜日夏祭(薪能) 11月23日新穀感謝祭
左が拝殿、右が能舞台
神社前に「新潟県指定 熊野神社 能舞台 佐渡市教育委員会」の碑。「熊野三山とその信仰」(昭和十七年官幣中社熊野那智神社《現熊野那智大社》発行)記載の熊野三山御分祀分布表によると天福九年勸請、当時の"氏子又ハ崇敬者數"は四五。新穂地区には青木にも熊野神社が鎮座する。
熊野神社 能舞台
県指定文化財
市指定文化財(建造物) 昭和四十八年十月十二日
所在地 佐渡市新穂武井三二九番地
所有者管理者 武井熊野神社佐渡国略記によれば「宝暦元年(一七五一)十月、武井に神事能あり」とあり、又武井熊野神社の古文書には、享和三年(一八〇三)舞殿、加賀良殿のことが記録されている。
明治十八年(一八八五)舞台と橋掛り等が再建されており、その後数回修理をされて、現在の能舞台がある。
舞台は瓦葺、正面入母屋造、背面切妻造、天井に鐘穴、広さは三間(約五・五m)×三間、後座一・五間(約二・八m)に地謡座の下屋が出ている。
橋掛りは瓦葺、鏡の間は、神社拝殿と兼用されている。
演能は、江戸期からの古い記録があり、神事能(四月三日熊野神社例大祭)は勿論、臨時のものも度々行われてきた。平成二年(一九九〇)六月から、薪能を恒例として演能されるようになり今日に至っている。佐渡市教育委員会
(境内案内板より)
扁額に「熊野社」の文字
佐渡百選 島民が選んだ、島の宝 63 熊野神社
杉林の中の神社。舞台は明治二年に建てられたもので、建築物としても素晴らしい。見所は蟇股(かえるまた)で、板ながら形が良く、彫られている文字も美しい。(県有形民俗)
佐渡百選実行委員会
(境内の佐渡百選案内板より)
65号線沿いの佐渡総合高校前バス停近くから徒歩3分、車で入れないかんじの細い参道を入った所に鎮座していました。木々に囲まれた境内には能舞台があり、宝暦元年(1751年)に神事能の記録があることから約250年もの間能楽が奉納され続けてきたという歴史がわかります。やはり佐渡は、能の島です。
(そま)
No.1312
2010.9.8
UP
2021.4.6 更新
参考文献
- 『熊野三山とその信仰』(昭和十七年官幣中社熊野那智神社発行)