琉球王国において王府から特別の扱いを受けた琉球八社のひとつ
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波上宮・沖宮・識名宮・普天間宮・末吉宮・安里八幡宮・天久宮・金武宮を称して八社という。
いつごろから八社と呼ぶようになったかは明らかではない。
はっきりいえることは、八社信仰が真言密教の影響を強く受けていることである。
『八社縁起由来記』によると、七社はいずれも熊野権現の勧請。
祭神は伊弉冉尊、速玉男尊、事解男尊の三神を祀っている。
「琉球国由来記」によると銘苅村(現那覇市)の銘苅翁子という者が、隣村の天久村で不審な法師と女人を見て、首里王府に報告した 。
王府はその虚実を確かめたのち、社殿を造営したところ、自分は熊野権現で衆生利益のために顕現、女人は、国家の守護神、弁財天である、との神託があったとする。
もとは、現在地の北方にあったが1734年に現在地、那覇市泊の聖現寺の境内に移建した。
(つーむさん)
No.116
2002.1.3 UP
2020.2.1 更新