琉球王国において王府から特別の扱いを受けた琉球八社のひとつ
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波上宮・沖宮・識名宮・普天間宮・末吉宮・安里八幡宮・天久宮・金武宮を称して八社という。
いつごろから八社と呼ぶようになったかは明らかではない。
はっきりいえることは、八社信仰が真言密教の影響を強く受けていることである。
『八社縁起由来記』によると、七社はいずれも熊野権現の勧請。
祭神は伊弉冉尊、速玉男尊、事解男尊の三神を祀っている。
首理城の北方の末吉町の丘陵にあり、社は、尚泰久王【しょうたいきゅうおう】時代の景泰年間(1450~56)に
天界寺の住持であった鶴翁【かくおう】和尚が熊野権現を歓請したのが末吉宮だといわれている。
沖縄の神社の建築創始期の形式や手法を知るうえで貴重な資料で、1936年9月国宝に指定を受けるが、沖縄戦で大破。
72年5月、史跡として国の文化財の指定を受け、同年11月復元された。
(つーむさん)
No.117
2002.1.4 UP
2020.2.1 更新