浄土宗寺院の門前に
大阪府堺市堺区錦之町東2丁にある浄土宗西山禅林寺派の寺院「北十萬」の山門前に「熊野権現降臨地」という石碑が建っています。
江戸初期刊行の地誌『堺鑑』には、開基の恩計上人が熊野権現の生まれ変わりであるとか(伝縁起)、熊野権現が夢告で上人に十萬と称しなさいとか、記述がありました。
また昭和6年刊行の『大阪府史蹟名勝天然記念物』第5冊には、降臨云々の石碑の記述がみられました。
誰が・いつ・どうして建立したのかはさっぱり分かりませんが、当寺が熊野権現におそらく関係しており、本尊が阿弥陀如来ですので、まあ極楽往生つながりかなあと空想されます。
(M上さん)
番外編No.25
2009.11.17 UP
2020.6.8 更新
参考文献
- 『堺鑑』
- 『大阪府史蹟名勝天然記念物』第5冊