オクマンサマと呼ばれる、湯基の鎮守
飯能市下名栗(湯基入=トウギリ)
名栗村には熊野神社が2社存在する。
一社は、字湯基、もう一社は字浅海道に鎮座している。
これは、湯基の熊野神社の報告です。
西武鉄道飯能駅より名栗方面行き国際興業バス乗車、名栗川橋バス停下車20分ほど。
名栗川橋を渡り、楞厳寺(曹洞宗)を右に見ながら湯基入林道を進む。
名栗ラジウム温泉「大松閣」を過ぎしばらく登って林道が大きく曲がっている地点のガードレールの向こうに拝殿の屋根が見える。
狭い敷地に拝殿のみがあり、鳥居、狛犬は見当たらない。
神社は尾根の上に立地し、尾根を下る山道があり下っていくと「大松閣」の手前の林道に飛び出した。
御祭神
速玉命
御由緒
不詳
下名栗は、1-6区の地区に分かれており、この熊野神社は4区の湯基の鎮守である。
「オクマンサマ」と呼ばれており、元はさらに山奥の熊野平と呼ばれる平坦地にあり、平家の落人がそこに6・7軒で暮らして祀っていたといわれる。
(御祭神、由緒共に名栗教育委員会編「名栗の民俗」参照)
この地区の、北に一山越えた黒山地区には山本坊が存在し、修験道の道場として一大拠点となっていた。
また、南に峠を越えると、東京の青梅線沿線で
この地区にも熊野神社が点在している。
(TATSUさん)
No.1167
2009.12.23 UP
2023.10.9 更新
参考文献
- 名栗教育委員会編『名栗の民俗』