江戸幕府編纂の武蔵国・相模国の地誌
全国熊野神社参詣記の番外として、神社の由緒などの調査に利用している「新編武蔵風土記稿」「新編相模国風土記稿」について投稿します。
神社庁に登録されている以外の熊野神社の特定、合祀などで名称が変わった神社の特定に重宝しています。
今から200年前の関東地方の状況を知ることできる貴重な資料です。
神社合祀前の状況がよくわかります。合祀されている神社が実際は、現地に存在していることも多々ありました。
現在、神社庁登録の埼玉県の熊野神社数は42社ですが、「新編武蔵風土記稿」に記載されている熊野神社数は200社以上にのぼっています。
Wikipediaによると、
「新編武蔵風土記稿」は、昌平坂学問所地理局による事業で文化七年(1810)起稿、文政十三年(1830)完成。全266巻。地誌取調書上を各村に提出させたうえ、実地に出向いて調査した。調査内容は自然、歴史、農地、産品、神社、寺院、名所、旧跡、人物、旧家、習俗など、およそ土地・地域についての全ての事柄に渡る。新編とは、古風土記に対して新しいという意味で付けられている。
同事業では、「新編相模国風土記稿」(文政十三年(1830)起稿、天保十三年(1842)完成。全126巻)も編纂された。
双方とも、実際の調査に携わったのは、八王子千人同心であったようです。
神社調査以外でも読みかえしたい資料だと思います。
(TATSUさん)
No.24
2009.11.14 UP
2020.7.10 更新
参考文献
リンク