熊野神社
埼玉県秩父市吉田阿熊字白岩(詳細番地不明)
下吉田の貴布禰神社より徒歩約1時間30分ほど。
阿熊川に沿って上流に進んでゆく。
途中に阿熊村の鎮守の岩崎神社が左に鎮座している。
次第に川が細く急になっていく。
弁天橋で阿熊川より離れ、白岩沢に沿って西に進む。
しばらく進むと白岩の集落である。
熊野神社は集落の中、山の中腹にへばりつく様に鎮座している。
熊野神社境内社
境内社は、金毘羅大権現、天神社、聞かずの神様(耳の神様)、
十二天社、稲荷大明神等が祭られている。
白岩の熊野神社祭礼に演じられる獅子舞は、「熊野山御座敷佐々羅」とよばれ、
慶安5年(1652)から伝承されている。
熊野神社の獅子舞(渓流釣りと龍勢花火)
御祭神 伊弉諾尊
伊弉册尊
事解男命
速玉男命
由緒
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「天正十八年(1590)鉢形城落城により家臣旗本
新井豊後守丹次白岩の地に落ち延びる。
五穀豊穣、家内安全、子孫繁栄、特に安産を祈願し奥地に熊野大権現を祀る。
御祭神は伊弉諾尊、伊弉册尊、事解男命、速玉男命である。
貞享元年(1684)現在地に勧請し現在に至る。
神域内の神々は明治二十七年(1894)各地に祀ってあったのを集めた。
獅子舞奉納は慶安五年(1652)と伝へられている。
平成八年四月二十八日建之
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御祭神、由緒は境内の「熊野神社縁起」参照
「新編武蔵風土記稿」阿熊村の項には
「岩崎社 大山祇尊・岩長姫尊・木花咲耶姫尊を祭る、
例祭九月十五日、當村の鎮守なり、後略 ○熊野社」
と記述されている。
明治期の神社合祀令により、下吉田の椋神社に合祀されたが、
これも書類上のことで社殿は存続し住民の崇敬を受けてきた。
Thanks TATSUさん
2010.1.22 UP
No.1192
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