平安前期の勧請と伝わる熊野神社、平成に八幡神社を合祀
私の町の氏神様です。
私の町には以前は神社が二つあり、熊野神社は「権現さま」、八幡神社は「八幡さま」と親しまれていました。
八幡神社は小学校の裏にあり、子供の頃は友達とよく遊んだものです。
一方、熊野神社は初詣や七五三など、畏まったときに参拝するといった感じで、境内で遊んだという記憶はあまりありません(家から少し遠かったということもあったかもしれませんが)。
両社とも、旧社殿は明治時代の建築でかなり老朽化しており、社殿の改築が決定されました。
また、今後の神社の維持という観点から、両社の合祀が行われる事になり、熊野神社側に八幡神社をお遷しすることになりました。
工事は平成16年秋から始まり、17年9月に新社殿が完成しました。
例祭は10月第二土曜、日曜に行われ、土曜日が宵祭、日曜日が本祭の日程で行われます。
特に本祭では、産子祭も合われて行われ、生まれた子供の健やかな成長が祈願されます。
例祭は町民総参加という感じで行われ、かなり盛り上がります。
御祭神
熊野神社…伊邪那岐命・事解男命・速玉男命
八幡神社…誉田別命
御由緒
境内石碑より。
当熊野神社は、元熊野大権現と称し、当郷、乾の隅、熊野山に鎮座す。
式内曽許乃御立神社、六摂社の中の一社として寛平元年(889)に創建されたと伝えられ千有余年の歴史ある古社であり、徳川三代将軍家光公より慶安元年十月二十四日付けを持って御朱印高三石四斗余頂戴し、並びに社中山林二千八百四十二坪を賜り引き続き家茂公に至るまで同様に社領を賜う。また、八幡神社は当社南方位に御鎮座され創建年月日不詳なるが、言い伝えに依れば、延元三年、宗良親王、井伊谷より御通路の砌、祈願あり。伊左地郷に鎮座する産土神として地方民の崇敬今尚盛なり。年代、鎮座地共に不詳なるが、三嶌神社、東頭神社、二社を合祀。また、平成の御造営にて平成十六年十月三十日熊野神社に三社合祀す。
八幡神社跡地
八幡神社遥拝碑は旧八幡神社の跡地にあります。
(大八洲さん)
No.624
2006.10.21 UP
2021.5.28 更新