旧下今井村の鎮守、おくまんさま
場所
JR新小岩駅より船堀駅行き下今井下車2分。
旧江戸川の堤防を前にしています。神社は川に面していますが、堤防が高いので神社より望めません。
旧江戸川
御祭神
伊邪那美命(いざなみのみこと)
御由緒
境内の由緒説明より。
熊野神社は、旧下今井村の鎮守で俗に「おくまんさま」と呼ばれる。宝永四年(1707)の創建で江戸時代から舟人の信仰が厚く、江戸川を上下する舟は、お宮の前を通るときは、必ず白帆を下げ、はちまきを取って航行の安全を祈ったと言う。
この神社の前の江戸川には、たくさんの「だし杭」が打ってあるが、このだし杭の下は深くえぐられていて、このあたりの水はきれいで、こなれていた。徳川将軍家では、このあたりの水を尊重して、水船を使って、この水を殿中に運び、茶の湯をたてるのに使った。そこで、人々は「おくまんだしの水」と呼んで珍重した。
「おくまん」というのは、お熊さま(熊野神社)のことであり、「だし」はだし杭のことである。この水はその後も、本所、深川、大島(亀戸)あたりに売られ、野田の醤油の製造にも使われた。
例祭日
不明
その他
鳥居はありません。
(TATSUさん)
No.276
2004.11.4 UP
2020.7.18 更新