岩蔵温泉守護の社
小曾木街道の岩蔵鉱泉を南に入る。
黒沢川を湯場橋で渡った先に湯乃権現の鳥居、祠が祀られている。
祠の傍には、岩蔵鉱泉の由来が記された表示が建てられている。
祠を覗くと中に熊野神社の御幣がみられた。
御祭神
伊弉那岐尊
事斛之男命
速玉之男命
(祭神は「皇国地誌 南小曽木村誌」参照)
御由緒
不詳
「皇国地誌 南小曽木村誌」には、以下の表示がある。
熊野神社 本社(御嶽神社)の傍にあり、伊弉那岐尊、 事斛之男命、速玉之男命の三社を祭る。鎮座年月干支未詳ならず。元熊野権現と称す、維新の際社号改替す。社伝に云、該社は岩蔵温泉守護の社なりと。社殿壱間一尺五寸に一尺三寸なり。
御嶽神社
御嶽神社は、岩蔵鉱泉の南東の山の中腹に鎮座している。
が湯乃権現とは数百mの距離がある。
「皇国地誌 南小曽木村誌」によれば、末社として「武尊神社」「八幡大神」「熊野神社」「使靈社」が存在したことになっているが、現在は拝殿の左右に祭神不明な三社が祀られている。
熊野神社がどうして岩蔵鉱泉の傍に移動したかは不明である。
湯乃権現は現在も祭祀が行われている。その様子は下記のHPで見られる。
(TATSUさん)
No.1688
2013.2.8 UP
2022.10.15 更新
参考文献
- 『皇国地誌 南小曽木村誌』