平安中期に紀貴之5代目の子孫が建立、明治に現在地に遷座
真岡鉄道市塙駅下車、線路沿いに南に徒歩5分ほど。
遠くからでもこんもりとした神社の森が望まれる。
境内には、熊野神社と共に日枝神社が祀られており、両者は渡り廊下で結ばれている。
地震のためか、手水社はみごとに倒れている。
熊野神社拝殿
熊野神社拝殿
熊野神社本殿
拝殿の右に境内社は二社あり、一社は淡島神社、もう一社は不明だが、資料では市花十郎直正を祀る市塙神社らしい。
日枝神社の拝殿左には栃木名木百選のすぎの神木がある。
御祭神
伊弉冉命
事解男命
速玉男命
御由緒
長歴二年(1038)紀貫之5代目の子孫、市花十郎直正の手により建立されたもので、当時は古宿の地にあった。
宝永二年(1705)市塙村が旗本冨田甲斐守知郷の知行地となった後、社殿は寛政四年(1792)造営が完了し遷宮がおこなわれた。
現存する本殿は享和元年(1801)再建されたもので一間社入母屋造り。
明治三十年(1897)四月十六日、日枝神社隣の現在地に遷座された。
(御祭神、由緒は「市貝町史」参照)
(TATSUさん)
No.1461
2011.5.23 UP
2021.10.3 更新
参考文献
- 『市貝町史』