国道293号線より南東に進む。
真言宗豊山派大悲山南方寺があり、その西側に隣接して熊野神社が鎮座している。
本殿の壁面には細かな彫刻が施されている。境内の掲示によれば、
熊野神社本殿
創建は不詳であるが、現在の本殿は天保十五年(1844)に改築されたものである。
建築は大工棟梁野城大和藤原長久。彫刻は彫工内山山城藤原吉久によるもので、流破風作りで基部に風浪雲竜の彫刻を配し、壁面には古典に引例した天下泰平を祈念する場面の彫刻を回らせている貴重な建造物である。昭和六二年三月 佐野市教育委員会
境内には末社の祠があるが祭神は不明。
手水石には、嘉永二年(1849)九月の銘がある。
御祭神
伊弉諾命
伊弉册命
御由緒
創立は不詳
寛保三年(1743)、延享二年(1745)、天明四年(1784)改修され、天保十五年(1844)に改築、その時の本殿が現在に至る。
(祭神、由緒共に「栃木県神社誌」参照)
(TATSUさん)
No.1352
2010.10.29 UP
2021.10.28 更新
参考文献
- 『栃木県神社誌』