飛鳥時代の勧請と伝わる熊野神社
東武佐野線田沼駅より徒歩約一時間ほど。
県道201号線を北に向かう。梶内より旗川を宝の沢橋で渡り東に進む。
宮本地区の奥、山の中腹の林の中に鎮座している。
参道は鳥居のところで直角に曲がって石段を登る。
一段高い石組みの上に社殿はある。石段の側の石灯籠には明和九年(1772)の銘がある。
拝殿前の狛犬は二対あり、古いほうには寛政三年(1791)の銘がある。
本殿は覆屋の中にあり、鮮やかな朱色に塗られている。
境内には佐野市の天然記念物に指定されている樹齢500年のカヤの大木がある。
御祭神
伊弉冊命
速玉男命
事解男命
御由緒
不詳
斉明天皇の七年(661)三月十五日、紀州熊野本宮より当地に勧請されたという。
文久二年(1862)三月の出火で本殿、拝殿等を類焼。
本殿は元治元年(1864)、拝殿は明治二十七年に再建。
平成七年拝殿を建て替えた。
(祭神、由緒共に「栃木県神社誌」参照)
境内社
社殿の裏には石祠が8社並んでいる。
天満宮、八坂神社、春日神社、不明、不明、不明、 白山神社、足尾神社である。
(TATSUさん)
No.1404
2011.1.27 UP
2021.10.28 更新
参考文献
- 『栃木県神社誌』