坂上田村麿が勧請したと伝わる熊野神社
TATSUさん
(旧海草郡美里町田)
和歌山市と高野山のほぼ中央に位置する。
付近には丹生神社等古い歴史の神社が多い。
JRきのくに線海南駅よりバスで国道370号線を進む。
美里温泉で下車徒歩役10分。
国道より急な山道と石段を登ると、山の中腹に巨木に囲まれ鎮座していました。(車道もあり)
隣接して、高野長峯霊場八番札所「惣福寺」がある。
御祭神
伊邪那美命,速玉男命,倉稻魂命( うかのみたまのみこと)
御由緒
地域の伝承では、桓武天皇の時代、坂上田村麿が貴志川下流で滞在していた時、弓の矢に適した「片芽竹」が流れてくるのを見、
美里町中藤の森で竹藪を発見した。
その後当地で3年間滞在、村の娘との間に一子をもうけた。
離れるに当たって当地の守護神として熊野から勧請した。子孫が代々宮司を勤めている。
(和歌山県神社誌から)
御祭神、由緒は、「神奈備」さんのHPにてご教示受けました。ありがとうございました。
その他
惣福寺は、宝亀元年(西暦770年)道光上人開基と伝えられている。
名木『将軍桜』をはじめとする桜の名所でもある。
本堂の裏手には、文化財としても価値のある坂上田村麻呂ゆかりの石塔が現存する。
(石造宝篋印塔 室町前期建造)
(TATSUさん)
2005.1.3 UP
高野さん
和歌山県美里町(現、紀美野町)の熊野神社の記事を読ませていただきました。
坂上田村麻呂に関連して付記させてください。
記事の美里町田から、貴志川を約12Km国道370号線を遡ったところに「笹の瀬橋」があり、このあたりは「紀美野町毛原上笹の瀬」という地名です。
その昔坂上田村麻呂が、貴志川伝いに高野山往来の折、素性のいい笹の群生を見つけ、矢に用いたことから、この土地を「笹の瀬」と名づけたと伝えられています。
昭和28年の紀州水害に、流失してしまったようですが、川下のどこかで生育しているかもしれません。
ロマンチックな「笹の瀬」の地名は、何時までも残るでしょう。
(高野さん)
2007.4.10 UP
(TATSUさん&高野さん)
No.320
2005.1.3 UP
2007.4.10 更新
2021.12.16 更新