(旧那賀郡粉川町中津川)
JR和歌山線粉河駅下車徒歩1時間30分。
粉河寺より北に進む。中津川の山村風景を見ながら上り坂の道を歩いて行くとやがて民家もなくなり、みかん畑を抜け中津川の源流近くまで登って行くと、道の脇にひっそりと行者堂が立っている。
行者堂
さらに進むと、「前鬼谷」と書かれた道標がある。
前鬼谷といっても、水がすこし流れているだけの貧相な谷だが木々に囲まれ薄暗くかつての葛城修験道のゆかりの地であることが偲ばれる。
ここに熊野神社が鎮座している。こんな山の中に?と思われるほど立派な社殿である。深い森に包まれ荘厳な雰囲気が漂う。
標高約350M、駅からの標高差役250M。和泉葛城山のふもとにあたる。
御祭神
若一王子、丹生明神
熊野久須毘命、天忍穂耳命、丹生都比売命他
(神奈備さんのサイトを参考にさせていただきました)
御由緒
当社は葛城修験道の行場で、現本殿は寛政9年(1797)の建立。現在も聖護院派で修行が行われている。本殿扉の菊紋は聖護院宮家の紋である。
石灯籠
正平二十四年(南朝)(1369)の銘がある。
(TATSUさん)
No.318
2005.1.1 UP
2021.12.16 更新