境内の大スギは国指定天然記念物
(鶴岡市大字水沢字熊野前53)
御祭神
事解之男命
神社の向き
南から80度東
境内社
八幡神社
熊野神社を探してうろうろしていると、水路沿いの細い道の先に看板が見えました。
何かと思い行ってみると、熊野神社の入り口でしたが、神社の由緒書きではなく、熊野神社の中にある大きな杉の木の解説の看板でした。
これはと思い、参道を進んでいくと、格式の有りそうな鳥居の先にやや小ぶりの社殿があり、その後ろに天にも届きそうな大きな杉の木がありました。
これこそご神木といった感じです。ご神木の根元には祠が祀られています。
木の脇の掲示板を読むと、この木の根元の祠は延長年間(923~)に源義家が八幡神社を勧請したことから杉の木の樹齢は1000年を下らないとのことだそうです。
近くに宮司さんのお宅があり、お話を伺ったところ、この熊野神社はもともと山の上に祀ってあった熊野神社を里に下ろしたものだそうです。
実に神気にみちたすばらしい空間でした。
参考までにスギの解説の看板の文章です。
国指定天然記念物
熊野神社の大スギ所在地 鶴岡市大字水沢字熊野前五三
石山の熊野神社社殿の背後にあって、古くから「石山の大スギ」の名で知られてた。
ゆるい斜面にあるために北側は南側より一.二メートルばかり高く、高地面での根周は一五メートル、その上一.五メートル(目通り)幹周りは10メートルである。
昭和二年、史跡名勝天然記念物保存法による天然記念物の指定を受けた当時は、高さ四五メートルに達する県内随一の巨木であった。
昭和七年十一月、落雷により火を発し、地区民決死の消火活動により消失は免れが、昭和三十二年十二月の台風によって遂に主幹はおよそ二四メートルの高さで折損してしまった。
附近に鎮座する水上八幡神社の社殿によれば、延長年間(九二三~)に源義家が石山の大スギの下に同社を勧請したとされていることから、このスギの樹齢は一千年を下らないものと推定される。指定年月日 昭和二年四月八日(以下省略)
(山濱さん)
No.95
2001.9.6 UP
2021.11.1 更新