平安初期に甲斐の国主・藤原正信が下部温泉で療養した際に建立
(旧西八代郡下部町下部)
身延線の下部駅で下車、徒歩約20分。
温泉街の奥、旅館の間に赤い鳥居が建つ。
石段を約170段登ったところに鎮座。神楽殿も建つ。
社殿になぜか落書きが目立つ。
御祭神
速玉男神
伊弉諾神
事解男神
御由緒
承和三年(836)甲斐国主藤原貞雄の二男修理大夫正信、知温辺(部)の湯にして全治。熊野三社大権現を建立。
以来、湯権現として療養客の参拝が絶えない。
現社殿は天正二年(1574)の頃の穴山梅雪の再建と伝えられる。
桃山時代初期の建築文化を物語る有力な遺構である。
(御祭神は「山梨県神社誌」参照)
(TATSUさん)
No.880
2008.10.12 UP
2021.11.17 更新
参考文献
- 『山梨県神社誌』