上石森村・下石森村の土地神であった熊野神社
JR山梨市駅の南東約1キロの石森山に鎮座。駅より徒歩15分ほど。
交通量の多い道路より、狭い道を少し入った所が参道入口である。
木製の鳥居の先に赤い欄干の橋があり、その先、石積みの上に拝殿がある。
境内には、いたるところに巨石が積まれている。
主だった大石、巨石には名が付けられているそうだ。
本殿は二座相殿の二間社流造り、江戸初期の優れた遺構である。
昭和三十六年の解体修理の際、元禄十六年(1703)に修理したことを示す墨書が大斗裏から発見された。
御祭神
熊野大権現(伊弉諾尊・事解男命・速玉男命)
国建大明神(国常立尊・大国主命・少彦名命)
御由緒
神社の社殿が建てられる以前より、「磐座」として信仰の対象として崇敬され石森岡神社と呼ばれていた。
社記によれば創祀年代は未詳だが、神護景雲二年(768)造営以来しばしば再興されたといわれる。
(本殿、祭神、由緒は境内の掲示板により参照)
「甲斐国志」には
熊野権現、上下石森両村の土地神也 国建明神を配祀す 中略 石森丘に鎮座す
と記述されている。
(TATSUさん)
No.1326
2010.9.27 UP
2021.12.15 更新
参考文献
- 『山梨県神社誌』