婦人病や腰から下の病にご利益があると伝わる霊水の滝
串本町吐生にある吐生の滝。。婦人病や腰から下の病にご利益があると伝えられる滝です。
吐生まで道幅の狭い車道を進みます。お車の運転には十分注意してください。
吐生の集落には「吐生の滝」を訪れる人のために駐車場が用意されています。
駐車場にある看板には、以下のように記されています。
別名 施無畏(せむい)の滝とも呼ばれ、高さ30m余りである。
水量は少ないが一度大雨が降れば大瀑布となり美しい滝に変身する。
天女のお告げにより、婦人病や腰から下の病にご利益があると伝えられ、奥の院の堂宇にその天女である白衣観音が祀られている。
滝水は昭和62年に県の「紀の国の名水」の一つに選ばれている。
駐車場に車を停め、そこから山に入る道を行きます。
山に入るとすぐにお寺があり、その脇を通ります。
一の鳥居。
二の鳥居。
三の鳥居と白衣観音を祀るお堂。この向こうに吐生の滝があります。ここまで徒歩5分ほど。
お堂の背後に小さな祠と丸石。滝壺の前には願い事を書いた白い石が供えられています。那智の滝と同様、滝と神様と仏様が一体となっている霊場です。
滝の水量は少なく、滝の水を飲んだり汲んだりするために、塩ビのパイプで水を集めて流しています。
婦人病や腰から下の病にご利益があると伝えられる霊水。
滝の水を聖なるものとする信仰が今もなおここでは生きています。
なお、地元では、この滝には午前中にお参りするのがよいとされているそうです。
(てつ)
2012.8.9 UP
2020.5.25 更新
参考文献
- 植島啓司『世界遺産神々の眠る「熊野」を歩く 』集英社新書ビジュアル版
- 吐生の滝 - きのくに風景讃歌
リンク
吐生の滝へ
アクセス:JR紀伊有田駅から徒歩60分
駐車場:無料駐車場あり