森そのものが神社、社殿のない神社
請川林道沿いにある木葉神社跡。
川に向かって突き出た山裾の先端部に岩があり、その岩の前に石段と石塔があります。
○産土神森 境内森山周60間
村の中にある。空神を祀るという。社なし。
とあるのがこの木葉神社のようです。
森そのものが神社。
小さな森の中には岩があり、岩の前には天保五年(1834年)の銘が入った石塔が建っています。
社殿はもちろんありません。
大正3年(1914年)に請川村の各大字の11社を合祀して作られた筌川神社(うけがわじんじゃ)に合祀され、廃社となりましたが、今でも聖地の雰囲気は保たれています。
(てつ)
2012.4.12 UP
2022.5.29 更新
参考文献
- 本宮町史編さん委員会『本宮町史 文化財編・古代中世史料編』本宮町
- 『紀伊続風土記 (第1-5輯)』臨川書店
木葉神社跡へ
アクセス:熊野本宮大社から車で5分、徒歩すぐ
駐車場:駐車スペースあり。