大勝浦にある島を祭る神社
那智勝浦町勝浦の大勝浦地区にある、島を祭る神社。赤く小さく見えるのが鳥居です。
美しい光景です。
陸地からは数十メートルのところに弁天島はあり、干潮時には陸続きになって歩いて渡ることができます。ただし干潮時でも潮位の高いときには長靴が必要です。
水垣の本質は、水にふれ、水を潜らなければ絶対に聖地・聖域へ参入できないという点にある。それは、聖地へ参入するに際して、自然な形で「禊ぎ」がなされることを意味している。(中略)水垣の思想の原点にあってそれが最も自然な形で生きてきたのは「島」であり、その信仰心意をもっとも実感的に示してくれるのが「川中島」である。
(野本寛一『神と自然の景観論 信仰環境を読む 』講談社学術文庫、131-132頁より引用)
水にふれなければ立ち入ることができない聖地。このような島を祀る神社が残されているのも熊野の素晴らしいところです。
(てつ)
2014.5.2 UP
2019.12.12 更新
参考文献
- 弁天島 - みどころ紀州路 - きのくに風景讃歌
- 野本寛一『神と自然の景観論 信仰環境を読む 』講談社学術文庫
リンク
弁天島へ
アクセス:JR紀伊勝浦駅から徒歩で約15分
駐車場:駐車スペースあり