神の島、稲積島に守られる海水浴場
周参見川の河口に広がる遠浅の海。
JR周参見駅から徒歩3分、国道42号のすぐ下にあります。
砂浜の長さはおよそ250m、トイレ、シャワー、駐車場、いずれも無料でご利用できます。
正面に国の天然記念物に指定されている稲積島。
稲積島が湾外からの荒波を防いでくれるので、湾内の波は穏やかです。
浦の正面の海15町(1町は約109m)ばかりを隔てて稲積島があるので船繋りの湊とする。しかしながら南の方は稲積島と陸地との間の海上2町ばかり欠けているので風によっては船をかけがたいという。
だいたいこの地は口熊野の海浜の中央にあって土地もまたやや広々としているので口熊野の郡府がここにある。郡令が1人常にこの地に来て郡事を聴断する。
周参見の名前の意味を考えると、古歌に「風すさぶ」「吹きすさぶ」というのと同じ意味で、この地は波風が烈しい海なので須佐備宇美(すさびうみ)を略して須佐美と称するのであろう。
とあります(現代語訳てつ)。
現在の稲積島は南の方を防波堤で陸続きにされていますが、島内への立ち入りは禁止されており、上陸には許可が必要です。
(てつ)
2011.8.1 UP
2024.2.17 更新
参考文献
- 『紀伊続風土記 (第1-5輯) 』臨川書店
リンク
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アクセス:JR周参見駅から徒歩3分
駐車場:無料駐車場あり