岩山を祭る神社
古座川町役場前から国指定の天然記念物「虫喰岩」に向かって県道227号田原古座線を進むと、赤い鳥居が麓に建てられた岩山が見えます。
そこが高池の金比羅神社。霊巌寺という曹洞宗の寺院の墓地に隣接してあります。道路沿いに流れる池野山川にかかる橋を渡ってお参りします。
参道入口には文政7年の手水石があります。背後の岩山は「負岩(おいわ)」という名前で呼ばれています。
岩山の窟のなかに小さな本殿が収められてます。
文政3年の石灯籠が置かれています。
本殿の傍に置かれた白い板には、
昭和43年より143年前文政3年金刀比羅宮金山彦命をお祭していましたが昭和初期からすたれていましたので上部老人会の発起で再建しました
昭和43年11月 高池上部老人会
と記されています。
明治時代中頃に廻船業を営んでいた地元の者が航海中に海難に遭い、金比羅大神に助けを求めて祈ったところ、大船が現われて救助され、九死に一生を得たことから、金比羅大神に感謝して社殿や参道を構築したと伝えられ、航海及び災難避けの神様として祀られています。
(てつ)
2014.5.3 UP
2020.5.20 更新
参考文献
- 古座川「水のまちづくり」推進協議会『古座川風土記』古座川街道やどやの会
- 負岩と金比羅神社 - みどころ紀州路 - きのくに風景讃歌
高池の金比羅神社へ
アクセス:JR古座駅から車で約5分
駐車場:駐車スペースあり