水木しげるが描いた南方熊楠
水木しげる × mmts / “猫楠” 熊楠Tシャツ
紀州が生んだ世界的博物学者、南方熊楠(みなかた・くまぐす)の生涯を、妖怪博士水木しげるが描きました。
18ヶ国語のみならず、猫語や幽霊語をも解した希代の大怪人、南方熊楠。
日本が近代化に躍起になっていた明治時代、熊楠はひとり英国に渡り、数々の論文を発表。大英博物館の嘱託となります。国際的な業績の数々を残し、欧米の学会では世界の碩学としてミナカタとダーウィンとスペンサーの3人を記録したとか。
帰国後は熊野に住み、在野の学者として、粘菌や隠花植物、民俗などの研究に没頭。明治政府が神社合祀令を発すると、猛烈な反対運動を行い、熊野の森を守ろうと懸命に闘いました。
このような熊楠の生涯が忠実に描かれています。幽霊や妖怪が登場しますが、猫や幽霊や妖怪とのやりとりにまったく違和感がないのが熊楠の凄いところ。
熊楠を描いたマンガでは間違いなく、この作品が最高傑作です。
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(てつ)
2003.2.27 UP
2021.2.25 更新