江戸前期の熊野比丘尼
全国各地を巡り歩いて熊野信仰を庶民に広めていった女性宗教家、熊野比丘尼。
井原西鶴の『世間胸算用』に、当時の熊野比丘尼の様子がちらっと書かれています。
熊野比丘尼は、身の一大事としている地獄極楽の絵図(熊野勧心十界図)を拝ませ、または、息の根の続くほどに流行り歌を歌い、勧進をするけれども、腰にさした一升柄杓に一盃はもらいかねた。
(井原西鶴『世間胸算用』巻五、現代語訳てつ)
熊野比丘尼について詳しくはこちら。
(てつ)
2005.6.23 UP
2022.7.18 更新
参考文献
- 日本古典文学大系『西鶴集下』岩波書店
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