明治末期に熊野三社を合祀
JR南武線武蔵新城駅下車後徒歩20分ほど。
駅より西に向かい、第三京浜道路をくぐりしばらく進んだ先、新作会館の脇に鳥居があり、そこから山に向かって急な石段が延びる。
150数段の石段を登りつめた所に二の鳥居があり、そこからが新作八幡神社の境内である。
新作八幡神社
多摩丘陵の西端にあたり、境内から東京方面の眺めがすばらしい。
境内の正面に八幡神社の拝殿があり、拝殿の右側に奥八幡宮の飯綱権現の祠、左側に三の宮の熊野三社大神、八坂皇大神、三峯大神の祠が祀られている。
御祭神
家都美御子大神
熊野速玉大神
熊野夫須美大神
(熊野三社大神の祭神)
御由緒
「新編武蔵国風土記稿」の新作村の項には、
八幡社 字仏手台にあり、社地全て丘の上なり、鎮座の年代を伝へず、村の鎮守なり、
社前に石階九十四級ありて、下に石の鳥居を立つ、中略、村内養福寺の持
また
末社三峯社 本社に向ひて左にあり
牛頭天王社 これもおなじ
飯綱社 中央より北の方、仏手台のつゞきなる丘にあり、
小祠にて覆屋を設く、側に大小天狗の像二体を安ず、
此の社、勧請 の年代を伝へず
熊野三社 飯綱権現除地の内にあり、
神体は三躯ともに木の立像にて長一尺一寸許、養福寺持
神明社 村の西にあり、小祠にて東向なり、養福寺持
と記述されている、
明治になり、これらの神社は神仏分離により養福寺の管理から離れ、さらに神社合祀令によって、明治44年八幡社に合祀され、その後祠は荒廃したが、昭和61年9月に再建された。
(TATSUさん)
No.1547
2012.2.26 UP
2020.8.13 更新