明治末に熊野社を合祀
小田急線百合丘駅より北東方向徒歩約15分。住宅地の急な坂道を登りきった高台に鎮座。
さらに70段ほどの石段を登ったところが境内。
御祭神
神明社 祭神:天照大神
熊野三社 祭神:家都御子神、速玉大神、夫須美神
春日社 祭神:武甕槌命、伊波比主命、天兒屋根命、比賣神
八幡宮 祭神:八幡神應神天皇
御由緒
高石神社縁起(境内に提示)
東を望めば東京を指呼の間に晴天には遠く地平に
房総の山が霞み往時は品川の沖に白帆を望見する事が
出来た市内多摩丘陵にあって海抜百二十米「お伊勢の森」
高石神明社の創建は承應甲午三年(1634年)時の
地頭加賀美金右衛門尉正吉の建立と御神体に記しあり。
外に高石地内に三社あり、本村には古くから熊野社あり
熊野三社大権現を祀り元和七酉年(1621年)奉再造
熊野三社大権現成就■と記されたる標札あり、
その創建詳ならず。 元和以後宝歴三年(1753年)
安政四年(1857年)の再造棟札が現存す。
春日社は字山後に、八幡宮は鳥沢に在りたるも、
その石小祠現境内地に移転しあり、その創建も又詳ならず。
明治39年4月(1863年)一村一社の勅令あり、
大正11年(1922年)村四神社の合祀の儀整い、
神明社、熊野社の解体材を用い高石神社として
本殿、教殿、拝殿の三殿を造営、神明社、熊野社、
春日社、八幡宮の4社を合祀し以来60有余年を経過す。
また新編武蔵風土記稿には、以下の様に記されています。
「伊勢宮」(現在の高石神社)の記述のあとで、 熊野社「同じ邊にて爰も山丘の上なり、本社は宮造なり」と記述されています。
高石村には、春日森、富士浅間森、八幡森、お伊勢の森、権現森、稲荷森の6つの森があり、それぞれに神社や社があった。
このうち現在残っているのは高石神社のあるお伊勢の森だけとなってしまいました。
(TATSUさん)
No.938
2009.4.21 UP
2020.8.13 更新
参考文献
- 『新編武蔵風土記稿』