熊野神社(與瀬神社境内社);神奈川県相模原市緑区与瀬1392:全国熊野神社参詣記

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熊野神社(與瀬神社境内社):神奈川県相模原市緑区与瀬1392

TATSUさんからご投稿いただきました。ありがとうございます。

もと熊野神社に蔵王権現を祀り、熊野神社を境内社に

熊野神社(与瀬神社境内社)

(旧・相模原市相模湖町与瀬1392)

JR相模湖駅から国道20号線沿いを甲府方面に向かって10分ぐらい歩きます。
与瀬神社前バス停付近に神社への参拝路がありそこから山の方に登っていきます。
鳥居をくぐり進むと、途中で中央高速道路があり、テラス状の大きな橋がかかっています。
テラスからの相模湖、丹沢方面の眺めはな かなかのものです。
テラスからは右に慈眼寺を見ながら石段を登ると神門があります。
ここからも拝殿へは急な石段が続きその先の中腹に社地があります。

与瀬神社・慈眼寺
与瀬神社と慈眼寺

与瀬神社神門
与瀬神社神門

与瀬神社拝殿
与瀬神社拝殿

境内には、拝殿、本殿の他神楽殿、二階建ての絵馬殿があります。
与瀬神社の祭神は日本武尊。
創建は不明ですが、吉野山の蔵王権現を勧請した古社で「与瀬の権現様」と呼ばれています。

与瀬神社由緒

境内には多くの境内社の祠がありますが、熊野神社は拝殿の左にあります。
表示には「天神社 熊野神社、客神社」とあります。

熊野神社(与瀬神社境内社)神額
熊野神社(与瀬神社境内社)神額

御祭神

不詳

御由緒

不詳

新編武蔵風土記稿」によれば、与瀬神社のことは

蔵王社 

別当金峰山慈眼寺 村中の鎮守なり 中略 

社地は駅西爽塏(土へんに豈)の地にあり、甲州街道に臨で玄門を立つ、
是より而上切石を敷て漸登ること、五十余歩にして木華表を設く、
是より而上二町許仁王門あり金峯山の額を掲ぐ、
是より而上石燈を登ること九十三級地形僅に平垣あり、茲に本社を結構せり、
幣殿・拝殿・瑞籬などを連ね丹青絶埡(土へんに亞)修飾せり 中略

或去この蔵王権現は、大和国吉野より遷座せしむと、是故に山を金峯山と号し、
且この邊に吉野・與瀬・小原という地名も彼地を模したるものなりと云ふ 後略

「相模湖町史」によれば

与瀬神社

天和三年(1682)、町の下方、相模川近くにあった蔵王権現を現在地に遷座したものという。現在の社殿地あたり一帯を「熊ノ沢」と呼んでいるように、もともと熊野権現が氏神で、熊野神社が鎮座していたところに、蔵王権現を祀ったのである。中略 現在の拝殿のやや左側(西側)の位置に、熊野神社が祀られていたと考えられる。

そして、この(蔵王権現)遷座に伴い、熊野神社を境内に小社として祀り、熊野神社跡地に蔵王権現を祀ったものと考えられる。このように、元禄年間(1688-1705)には現在のような社殿が整ったと考えられる。

明治三十八年の火災で、本殿、拝殿ともに焼失したが、当時の天神社を本殿、祭神の御仮屋としたことにより、天神社を現熊野神社に併祀し、併せて現宮司の代に客神社を設けた。

そのほか、境内には、平安神宮、水天宮、御霊社、稲荷神社、賽の神が祀られている。

慈眼寺
慈眼寺

慈眼寺

眺め

(TATSUさん)

No.1056

2009.9.2 UP
2021.4.22 更新

参考文献



神奈川県相模原市緑区与瀬

読み方:かながわけん さがみはらし みどりく よせ

郵便番号:〒252-0171

相模原市HP

相模原市 - Wikipedia
相模原市(さがみはらし)は神奈川県北部に位置する人口約72.3万人の市。政令指定都市である。 緑区、中央区、南区の3区で構成される。