室町時代より祀られていた境内社
JR桜木町駅より根岸駅方面行きバス乗車、三の谷下車徒歩10分ほど。
まわりは新興住宅宅地。本牧神社は、本牧和田公園の一番奥に山を背にして鎮座。
本牧神社拝殿。熊野速玉社は本牧拝殿の右手に鎮座。
熊野速玉社
熊野速玉社は「縁(ゑにし)」の神様で「悪しき縁を断ち、穢れを払う」。
また、「良縁に巡り会い、相整う」という功徳をもつとのこと。(境内表示による)
摂社として、ほかに「宇気の稲荷社」、「本牧水天宮」、「本牧天神社」が祀られていました。
「阿夫利神社」、「若宮八幡宮」も祀られているはずなのですが見当たりませんでした。
熊野速玉社御祭神
速玉之男神
本牧神社由緒
本牧神社(旧称・本牧十二天社)は、旧来、本牧岬の先端(本牧十二天一番地)に張り出した出島の中に鎮座していました。
その様子は江戸名所圖絵にも「本牧塙 十二天社」として描かれ、江戸湾を往する廻船からは航海安全、地元民からは守護神と崇られていました。
本牧十二天社
明治元年(1968)、明治政府の神佛分離令に依り、本體の大日靈女命を祀る本牧神社と、十二體の天像を祀る多聞院に分けられました。
しかし、先の大戦の終戦直後の昭和21年、進駐軍の接収に遭い、以来、平成5年まで神社は本牧町2丁目に仮遷座、その後、現在地に遷座しました。
「新編武蔵風土記稿」によれば、
十二天社 丑の方にて、村の総鎮守なり、中略、
末社 天神社 稲荷社 天照大神熊野龍王権現合社 若宮八幡宮 後略
と記載されています。
(TATSUさん)
No.1054
2009.8.31 UP
2020.9.10 更新
参考文献
- 『新編相模風土記稿』