牟婁郡(旧熊野国)の東の端で熊野権現を祀る
神社の案内板によれば、祭神は、豊玉彦命・熊野大神・稲飯命の諸説あり。
昔、二木島湾を境にして、熊野(牟婁 ムロ)の国と伊勢(英虞 アゴ)の国に分かれていた。
二木島湾の西の岬にある、この地は、熊野の国であったため室古(ムロコ)、
湾の対岸(東の岬)は、伊勢の国であったため阿古師(あこし)の名が付いたといいます。
室古神社からは、対岸に盾ガ崎がよく見えます。
盾ガ崎は、魚つき保安林の常緑樹に覆われた巨大な柱状節理(岩塊)です。
毎年11月3日には、両神社の間で八丁櫓を操って早船競争が行われます。
室古神社への道路は狭くて少し大きな車だと運転が大変です。
海岸堤防に沿って歩いてゆくのが楽しい、と思います。
(由緒書きの案内板より)
二木島湾を抱く西の岬にあり 対して 東の岬に阿古師神社がある
祭神は 海神豊玉彦命 ほかに熊野大神 稲飯命との説がある
この社は 縄文 弥生以来の複合遺跡になっていて実に千古の古社たるを思わしめる
この地は 古くは 牟婁郡の東の端にあって熊野権現を祀り 牟婁(室)と称えられたのであろう
ここの祭礼は 古代を最も厳格に伝承しておりこの両社にちなむ関船早漕ぎ競漕(二木島祭)は往年の熊野水軍や捕鯨の勢子船の早漕ぎを彷彿させる
(kougiさん)
No.849
2008.6.5 UP
2020.6.8 更新