奥沢村の鎮守であった熊野神社
JR東武東上線小川町駅より白石車庫行きイーグルバス乗車、東秩父村役場入口下車すぐ。
鳥居をくぐると、約90段の石段が続く。
登りきったところ、竹林に囲まれて社殿が鎮座。
拝殿の右手に妙見社の祠がある。
奥沢神社の現在地は、「新編武蔵風土記稿」にある「妙見社」の社地である。
奥沢神社の社地より尾根づたいに20分ほど登った裏山は雨降(あふり)山と呼ばれ、山頂には「石尊社」が祀られている。
ここからは秩父の山並みを見ることができた。
御祭神
伊弉冉尊、速玉之男神、事解之男神
御由緒
社記によると、天正六年九月、紀伊国熊野三社大権現を勧請し、字腰村中山に奉祀して熊野社とよび鎮守とする。
明治七年社号を熊野神社と改める。
明治四十二年現在地に移転し字半場東山の八坂神社を合祀、大字名を冠し、奥沢神社と改称。
(祭神、由緒は埼玉県神社庁編「埼玉の神社」参照)
「新編武蔵風土記稿」奥沢村の項には
熊野社 除地一段一畝、村中の鎮守、例祭九月十九日、
社は巽向、神体は白幣、別当大行院
と記述されている。
大行院については、
東林山と号す、本山修験 入間郡越生郷山本坊の配下なり
また妙見社については、
妙見社 村持、椎の大木あり、圍一条八尺許
と記述されている。
(TATSUさん)
No.1197
2010.1.29 UP
2023.11.6 更新
参考文献
- 『新編武蔵風土記稿』