両神村小森(現在は小鹿野町両神小森)は埼玉県西部の秩父地方の北西部に位置し、物資の集散地である小鹿野町からさらに西に入った荒川水系の一つ小森川沿い、南北の1000メートルを越える山の谷間にある。
焼畑農業、炭焼きで生計をたてていたようだ。
電気は昭和30年代に初めて引かれ、それまではランプ生活であった。
道路も昭和10年代末に開通した。以前は小森川沿いのトロッコ道だけであった。
最奥部の白井差は山を越えた、両神村薄に属していた。
林道開通前は、山の中腹を通る道が各集落(耕地・コーチ)を結ぶ道であった。
現在も各集落は林道から離れた山の中腹に位置している。
小鹿野町役場より町営バス白井差口行き終点下車。
バス停より少し戻ったところに林道の入り口がある。
ジグザグの道を登りきったところT字路を左に進むと市場の耕地(といっても3軒ほど)。
右に進むと中尾、穴倉の耕地へ。
市場では林道のそばに熊野神社の社殿がある。
前には杉の大木が2本。
社殿の中には祠が6社祀られている。
中心の一番大きいのが熊野神社であろう。(多分)
御祭神
不詳
御由緒
不詳
「新編武蔵国風土記稿」の小森村の項には熊野社が2社記載されている。
「熊野社 吉田家配下、神職加藤伊勢」もう一社は「熊野社 村持」。
どちらが該当するかは不明。他にも熊野社は存在しているようだ。
埼玉大学文化人類学両神調査会著「両神の民俗的世界」を参考にさせていただきました。
(TATSUさん)
No.1516
2010.11.19 UP
2025.3.18 更新
参考文献
- 埼玉大学文化人類学両神調査会著『両神の民俗的世界』
- 『新編武蔵国風土記稿』