真言宗寺院の鎮守であった熊野稲荷合社を昭和初期に合祀
さいたま市桜区五関156-2?
下大久保の熊野神社より徒歩約15分ほど交通量の多い道路を進み、桜区大久保支所の前の道を入ったところが境内です。
この地も荒川に近く比較的開発が遅い地区だったようだ。
境内には、拝殿に向って左に神楽殿、右に境内社(八雲社、天神社)が建つ。
境内の手水石には天保五年(1834)の銘がありました。
御祭神
倉稲魂命、伊弉諾命、伊弉冉命、保倉命
御由緒
不詳
昭和七年字水入の無格社熊野稲荷合社を合祀。
昭和六年に廃寺となった真言宗妙音寺の鎮守として祀られていた社で、 安置されていた貞享二年(1685)六月勧請の「熊野大権現」と寛延四年(1751)正月勧請の「稲荷大明神」の神牌各一体は当社本殿に納められている。
(祭神、由緒共に埼玉県神社庁編「埼玉の神社」参照)
「新編武蔵風土記稿」上大久保村の項には
「氷川社 村の鎮守なり 常楽寺の持 熊野社 村民持」。
また、五関の稲荷神社は
「稲荷社 村の鎮守なり東福寺の持 末社 天王社 天神社」
と記述されている。
境内社(八雲社、天神社)
(TATSUさん)
No.1164
2009.12.20 UP
2025.5.2 更新
参考文献
- 埼玉県神社庁編『埼玉の神社』
- 『新編武蔵風土記稿』