京王八王子駅より戸吹方面行き西東京バス乗車、宮下バス停下車徒歩5分ほど。
下車後、杏林大学方面への道を進むと、右手奥の山の中腹に赤い鳥居が望まれる。
百段ほどの石段を登ったところに社殿が建つ。
石段の途中には「正一位稲荷大明神」、社殿の右手には「八幡神社」、左手には「熊野神社」、「天満宮」の祠が祀られている。
「熊野神社」は向かって左側。
境内の手水石には弘化四年(1847)、石灯籠には文化八年(1811)の銘がある。
御祭神
熊野(異体字)大神
(熊野神社の御祭神)
御由緒
不詳
「新編武蔵国風土記稿」の宮下村の項には
「若松明神社 除地、一段一畝六歩、村の北なる山の中腹にあり、
小祠にて、上屋二間に二間半、南向、
祭神は詳ならざれど大龍権現なりと云、本地は大日如来なり、
社の入口に木の鳥居一基あり、例祭は九月二十九日、
小名日向開谷の鎮守にて、村内常福寺の持なり、
末社 天満宮 本社の右にあり、南向、熊野権現 祠 左の方にあり、南向」とある。
その他、「新編武蔵国風土記稿」の宮下村の項には、
「熊野社 除地 三間四方、村の西南字鶴巻の山の下にあり。
上屋六尺に七尺余、巽向、中に小祠あり、
名主杢右衛門の持なり、字日蔭の鎮守なりと云」
とあり、もう一社熊野神社が存在したようだ。
東京都埋蔵文化センターのHPに下記の情報があった。
八王子鶴舞遺跡(No.1029遺跡)
それによると「熊野社」はもう存在はしていないようだ。
ほかの神社に合祀されたかどうかは不明である。
(TATSUさん)
No.1580
2012.5.10 UP
2020.5.19 更新