江戸時代後期にはすでに境内社として祀られていた熊野神社
場所
JR武蔵五日市駅より檜原街道を西に進む。
野崎酒造の前を過ぎ、西戸倉で南に入る。
戸倉城山の中腹、深い杉木立の中に鎮座。戸倉本郷の鎮守社である。
天徳二年(958)伊豆三島神社の分霊を遷して創建された。
本殿と伝来の石棒があきる野市文化財に指定されている。
三島神社拝殿
武多摩神社拝殿
並んでいる武多摩神社はもと不動堂といい明治の神仏分離で改称した。
市指定の文化財で本尊は不動明王立像である。
三島神社の右奥に相殿で熊野社が祀られている。
熊野社御祭神
伊弉册命
(「青梅市史」より)
御由緒
「新編武蔵風土記稿」には、以下のように記されています。
三島明神社
社地除地、村の鎮守なり、社伝に當社は天徳二年戌牛二月廿八日、豆州三嶋社をここに勧請すと。
祭神もかの神社と同じく大山祇命にて、今木像長二尺八寸なるを神体とす。
中略。
相殿に熊野権現を祀る。神体は径八寸の鏡にて、其中央に神容を鋳出したるものなり、外に径七寸の神鏡あり。この熊野権現はもと當社より少し西にあたりてたてりと云う。今も猶その旧蹟存せり。
狛犬
武多摩神社社前の狛犬は製作時期は不明であるがかなり古いもののようだ。
(TATSUさん)
No.800
2007.11.15 UP
2020.7.12 更新
参考文献
- 『青梅市史』
- 『新編武蔵風土記稿』