高明山山頂に鎮座した高明神社の旧社地、室町後期に勧請と伝わる
場所
高明山(光明山)標高781Mの直下に鎮座していた。平成三年(1991)乙津2172に遷座。
現在地の横から登山道が始まる。急な坂道を登っていく。沢の音がだんだん遠さかって行く。
突然、大きな鳥居が迎えてくれる。その後ろには小さな祠が1つ。
さらに尾根筋を登っていく。参道の名残か立派な杉並木が続く。
一王子社など祠がみられる。
最後の石段を上ったところが旧社地。
少し先が高明山の山頂である。麓から約70分程の行程であった。
御祭神
天御中主神、伊弉諾命、伊弉册命(西多摩郡村史)
伊弉冉尊、速玉命、泉津事解男命(新編武蔵風土記稿)
新編武蔵風土記稿によれば
光明山
村の北の方にあり。麓より絶頂に至るまで凡三十町、熊野社をたてて山の鎮守とする。
熊野社
除地一段八畝二歩、村の北の方光明山にあり。
鳥居
山の中程にあり。土人これを鳥居場といへり。
一ノ王子稲荷相殿
絶頂より三町許り下りて路の傍にあり。
祭神
伊弉冉尊、速玉命、泉津事解男命の三座にて、本地仏は弥陀薬師観音なり。大永六年六月の勧請と云伝ふ。
(TATSUさん)
No.797
2007.11.8 UP
2020.7.18 更新
参考文献
- 『西多摩郡村史』
- 『新編武蔵風土記稿』