熊野権現の石像をガラス越しに拝観
鶴見川は、東京都および神奈川県を流れる川で、 東京都町田市上小山田町の泉を源流とし、神奈川県横浜市鶴見区の河口から東京湾に注ぐ。全長42.5km。
その鶴見川の源流から河口までを歩いてみようと考えた。交通事情をかんがみ、小田急線鶴川駅から源流までを1日、鶴川駅から河口まで2日、合計3日で歩くことにした。
その初日、途中で発見した熊野神社の報告です。
芝溝街道の図師大橋より日大三校方面に北上、小山田緑地近くの農地の中にぽつんと小山田神社は鎮座している。周囲はハス畑。
田畑のあぜ道のような参道の先が境内で、鳥居と石灯籠、狛犬がある。
拝殿の左奥にはガラスケース、右奥には10基の石塔、石祠が祀られている。
その他片隅には稲荷神社の祠も祀られている。
ガラスケースの中には、左から弾除神社、薬師如来、熊野神社、御嶽神社が収められている。熊野神社はどうも熊野権現の石像のようだ。
小山田神社の東、住宅に囲まれ、熊の堂公園がある。このあたりが熊野神社の鎮座地だったかもしれない。
御祭神
熊野権現
(小山田神社の祭神は「天照皇大神」)
御由緒
不詳
新編武蔵国風土記稿」の下小山田村の項には、「内御前社」の存在が記載されており、末社として秋葉、聖天、天王、天神、弁天、稲荷が存在していた。
村内には、その他白山、宇都宮社も祀られていた。
また明治十二年頃に村内には、「内ノ御前社」の他に白山社、宇都社、金明社、住吉社、熊野社が祀られていたとの記録があり、その中で、熊野社は明治二十一年頃に廃されている。
その後内ノ御前社は小山田神社と改称された。
昭和四十年には古金社、住吉明神、白山社が宇都神社に合祀され「上根神社」とされた。
(TATSUさん)
No.1735
2013.6.7 UP
2020.6.9 更新
参考文献
- 『新編武蔵風土記稿』