JR八高線より徒歩約10分。
国道16号(旧日光街道)の左の小高い山上に鎮座。
一ノ鳥居をくぐり三ノ鳥居まで、約百段の石段を登る。
途中に三社大権現と刻まれた石灯籠が立つ。
一ノ鳥居は明神鳥居(石造)、ニノ鳥居は神明鳥居(石造)、三ノ鳥居は両部鳥居(木造)とそれぞれ異なる様式である。
御祭神
伊邪那岐尊
伊邪那美尊
泉津事解男命
箱根大神
木花咲耶姫命
大山祇命
厳永姫命
御由緒
創建年代不詳。木花咲耶姫命ほか二柱は源頼朝の関東五百社勧請の一社と思われる。
主祭神の伊邪那岐尊・伊邪那美尊と泉津事解男命は、近古時代すでに奉斎されていたと思われ、それを証する古代瓦が発見されている。
箱根大神は源義家奥州征伐の折当地に宿陣、霊夢を感じ勧請したとされる。
江戸時代には箱根権現・三社大権現などと言われ箱根ヶ崎村の鎮守として信仰された。
箱根ヶ崎は青梅街道と日光街道が交差する交通の要衝で、かつては宿場町としても栄えた。
旧鎌倉街道と称される道もある。
新編武蔵風土記稿には下記の通り。
三社権現社 除地一段二畝、御林山の頂にあり 村内の鎮守なり
本社、六尺に四尺、南向、上屋、三間に四間半、
祭神は木花咲耶姫命・大山祇命・吾田津姫命の三神なり
殿ヶ谷村阿津佐天神の神主宮崎和泉の持なり
(TATSUさん)
No.788
2007.10.23 UP
2022.7.23 更新
参考文献
- 『新編武蔵風土記稿』