熊野神社
JR大森駅より森ヶ崎方面バス乗車、大森東中学校バス停下車徒歩5分。
大田病院の裏あたり、住宅地の中に鎮座。
鳥居をくぐり石畳の参道の先が境内である。右手には手水舎、左手には神楽殿がある。
貴舩神社は明治十八年以来、大森総鎮守として崇敬されてきた。
拝殿の前には立派な石造り太鼓橋があり、拝殿は、一間社流造で昭和30年の建設。
貴舩神社
境内社は拝殿の左側に2社並んで鎮座。
向かって左側は稲荷神社、右側が熊野神社である。
稲荷神社には、「奉納 貴舩稲荷大明神」の幟が多数立てられている。
貴舩神社境内社
熊野神社(貴舩神社境内社)
熊野神社の御祭神
伊邪那岐命(熊野神社の祭神)
熊野神社の御由緒
末社 熊野神社 御祭神は国土生成の神、伊邪那岐命に坐して、文永年中御鎮座以来、子育熊野大神として幾多霊験を垂れ給へり
(境内の「邨社 貴舩神社識要」より抜粋)
社伝には「第九十代亀山天皇、文永三年六月三日鎌倉の人田中大夫海岸寺の法圓上人と共に来り住し奉持せる己が氏神熊野神社を當社の末社として奉斎せられしこと事見え 以下略」
(大田区教育委員会編集 「大田区の神社」参照)
「新編武蔵風土記稿」東大森村の項には
貴船社 除地五畝二十九歩、村の南にあり、社は二間四方、東に向ふ、末社 稲荷社小祠
と記述されている。
貴船社は東大森村内に他に2社記述されている。
末社の稲荷社は現存し、熊野神社は記述がない。
(TATSUさん)
No.1198
2010.1.31 UP
2022.7.23 更新
参考文献
- 『大田区の神社』
- 『新編武蔵風土記稿』