JR青梅線青梅駅より、都バス上成木行きバスで終点下車、徒歩20分程。
この神社は、棒ノ折山(棒ノ嶺)標高969Mへの登山道上にある。
小沢トンネルの入口を少し右に進んだところに登山道入り口はある。
そこから急な道を上り詰め埼玉東京県境の稜線に達したところに祠が2基。
その内1基は石造りで熊野三所大権現と刻まれている。
側面には、寛政十一年巳未四月(1799)と建立年代がある。
もう1基も石造りだが祭神は不明。
この神社を知ったのは、NET上の登山HPからだが、「新編武蔵風土記稿」を調べると下記のように記載されていた。
熊野社 年貢地、四尺四方、小名極指の山にあり、石にてつくれる小さなる祠にて、前と同寺(村内西福寺)の持にしていずれも鎮座の初等は詳にせずと云ふ
また、別に
神明社、一間四方、小名極指の山の上にあり
と記されており、これがもう1基の祠かもしれない。
熊野神社を参拝した後、棒ノ折山に登山した。
本来であれば頂上よりの眺望はすばらしいとのことだが、あいにくガスに覆われてダメ。
しかし、頂上の標識の下に写真のような札がおかれていた。
熊野修験は健在なのだろう。
(TATSUさん)
No.980
2009.6.16 UP
2022.9.10 更新
参考文献
- 『新編武蔵風土記稿』