青梅市今寺1丁目530?
JR青梅線河辺駅より入間市方面西武バス乗車、第三小学校前下車徒歩5分。
鳥居は、石製と、木製の両部鳥居。境内に今寺公会堂がある。
隣接して天台宗報恩寺があり、境内の掲示によれば、弘仁十三年(822)に延暦寺の亮海による開創といわれている。
報恩寺から見る常盤樹神社
常盤樹神社より豊岡街道を東に進むと、二十分ほどで時宗今井山正福寺に着く。(青梅市今井2-1044)
この正福寺境内に熊野社があったようだ。
正福寺
「新編武蔵風土記稿」今井村の項には
熊野権現社 境内にあり、社二間四面、木像の大黒天を相殿に置、以下略
と記述されているが正福寺境内には熊野社はみあたらなかった。
正福寺は、以前報告した無量光寺(神奈川県相模原市当麻578)の末寺であり、熊野ゆかりの時宗の寺である。
御祭神
伊邪那美命
速玉之男命
事解之男命
熊野日樟命
他9神
御由緒
創立年代不詳
もとは熊野権現・若宮八幡宮・山王権現・稲荷大明神・天満天神の五社で、四社は報恩寺の境内に、若宮八幡宮は常楽院境内にあった。
明治二年十月合併、現在地に移り植竹神社と称したが、同三年現社名に改称。社名の由来は境内に樫の老木があることから。
報恩寺
「新編武蔵風土記稿」今寺村の項には
報恩寺、村の中程にあり、天台宗、當郡府中領深大寺の末、藤橋山と称す、以下略
と記述され、境内社として、山王社、神明社、稲荷社の存在が記述されている。
熊野社の存在は記述されていない。
常楽院のことも、
報恩寺より西の方にあり、天台宗、村内報恩寺門徒、四王山と号す
と記述されており、境内社として八幡社も存在が記述されている。
しかし近隣に、常楽院は見あたらなかった。
(TATSUさん)
No.1212
2010.2.23 UP
2022.10.15 更新
参考文献
- 『新編武蔵風土記稿』